魔物

今日の甲子園には魔物が居座っていたようだ。

第一試合の延岡学園-大分工は4-4の延長10回裏、延岡学園は一死一三塁のチャンス。ここで二回スクイズを失敗した後にスリーバントスクイズを敢行。これを見破った大分工投手田中はスライダーで高目に外す高等テクニック。しかし、これが抜けすぎキャッチャーも取れずにサヨナラ暴投。気の毒過ぎる結末だった。

第二試合の開星-仙台育英はさらにドラマチック。5-3で開星リードで9回表の仙台育英は1点を返して尚も二死満塁。しかし、日野は平凡なセンターフライで試合終了・・と誰もが思った次の瞬間、センター山田がまさかの落球。二者が還って逆転。開星の選手は試合終了の挨拶に整列に来ていた程だった。
しかし、その裏開星も死球二つでランナーを溜め、一番強打者の糸原。フルカウントから速球を弾き返した打球は左中間深くへ。抜ければ逆転サヨナラ・・しかし、レフト三瓶がここしかないというタイミングでダイビングキャッチ。超ファインプレーで試合終了。二度死んだ仙台育英がまさに起死回生。
センバツで物議を醸し、監督が代わって、それでも夏に戻って来た開星。投手の白根をはじめ、明るい雰囲気でよく整備され力強いチームだった。どこまで甲子園の神様は試練を与えるのか・・山陰から本気で全国の頂点を目指して良く頑張った。また戻って来て欲しい。

タイガースは台風の影響が懸念され、早々に中止が決定。GD共に連敗というナイス過ぎる展開。ただ、現在のセ・リーグは下位のチームが上位を食う下克上状態。更にタイガースが次に戦うのは現在8連勝中のスワローズなのが複雑・・
何にせよ早く自分のところの連敗を止めないとね。