痺れた

甲子園、今季最大の観客を飲み込んだ伝統の一戦。能見-ゴンザレスのマッチアップ。能見はランナーを度々許すも決定打を与えない。流石貫禄のピッチングで立ちはだかる。打線も今季一番の?出来とも言えるゴンザレスを捕らえられない。
両チーム無得点の6回裏。一番からの好打順で一死満塁の大チャンス到来で打者ブラゼル。しかし、結果は・・痛恨の投ゴロダブルプレーブラゼルの気持ちは痛い程分かる。千載一遇の大チャンスで三振だけは絶対避けたいという事で、何とかバットに当てよう言う気持ちがバッティングを小さくしてしまった。これが天王山の重圧。
しかし、続く7回、能見が涼しい顔に熱いハートでゼロで抑えるとその裏ワンアウトから代打金本。こういう記録作りの為の選手起用は好きじゃない。が、その分結果が良かった時の嬉しさは倍増。右中間への二塁打(代走上本)。藤川の中飛で二死三塁。ここで能見に打順が廻って待ってましたの代打桧山。真弓監督の勝負手。ならば原監督も乗るかと思ったが動き無し。大声援に揺れる甲子園。刹那、初球を弾き返した打球はライト前タイムリー!甲子園の緑の芝生に鮮やかに白球が弾んだ瞬間、歓喜に包まれたスタンド。
8回、マウンドに久保田。気迫溢れる表情に「劇場」の欠片も無かった。いや、これもある意味「激情」二番からのしんどい所を三振二つ含みピシャリと締める。カッコ良過ぎる。あの「どうだ!」と言わんばかりの表情と真っ直ぐが戻った。
9回もちろん球児。しかし、先頭の阿部がセンター前へしぶとく運ぶ。続く矢野が二度バント失敗した後、ショート後方へ落ちるポテンヒットで無死一二塁。簡単には終わらない。続く古城も二度バント失敗。何となく嫌な予感。果たして強打した打球は鋭いライナーで二遊間へ。「やられた!」と誰もが覚悟した瞬間、セカンド平野が信じられない反応。横っ飛びで打球をグラブに納め、すかさず鳥谷にトス、4-6-3のダブルプレー!これぞプロ!最後は粘る脇谷を三振に仕留め、1-0の勝利!
ナイターでドラゴンズが敗れた為、差はまた縮まった。何とかこのままナゴヤへ行きたい。その為にはあと二つもいただき!

ホークス-ライオンズも凄い試合だったねえ。同点の8回裏にホークスが3点取って決まりかと思ったら、9回表に一番からの攻撃で馬原から3点取り返して延長戦。最後は小久保がサヨナラ2ラン。大逆転優勝へ望みを繋いだ。

これぞ天王山やで!