お疲れ様でした

凄い試合だったねえ。

岩田の立ち上がり、いきなり死球を与えるものの、森野、ウッズを連続三振で波に乗る。
一方の吉見も赤星にヒット、続く関本の初球に盗塁、一死三塁となって、新井は初球をショートゴロ。後になればこの逸機が痛かった。

以降は二人の見事な投手戦に。球威、キレ、コントロールはほぼ完璧。共に大阪出身でプロ3年目の同期生(学年は岩田が1つ上)で負けられないものがあったのだろう。しかし、この大一番で一世一代のピッチングが出来るのだから、大したものだ。

お互い全く得点の気配が無いまま8回裏もツーアウト。ここで赤星が久々にライト線へのツーベース。送球が乱れる間に三塁へ。ドームが今日一番の盛り上がりを見せる中、落合監督がマウンドへ。まさか「めちゃくちゃしたれ」とは言わなかっただろうがw吉見は関本をショートフライに討ち取りいよいよ9回へ。

マウンドには球児が上がる。先頭の代打立浪がセンター前、荒木が送って、森野の初球にワイルドピッチで三塁に進む。ここで渾身のピッチングで森野はセカンドフライでツーアウト。
打席にはウッズ、0−3となって歩かしかと思ったが、見逃し、ファウルで2−3。最後もストレート、しかし矢野の構えたところから、高く、中に入ったところをバット一閃、打球はタイガースファンの悲鳴の中、レフトスタンドに飛び込んだ。

最後は壮絶な散り方だった。打たれた瞬間、「ぎゃああああ!!」って声が出たもの。「痛恨の一撃」とはまさにこの事。「直球にこだわり過ぎた」という声もあるけれど、今までそれで危機を乗り越えてチームを鼓舞してきたのが球児やないか。結果は結果。

そしてこれが岡田監督の最後の試合となった。試合が終わっても鳴り止まない岡田コールに予定には無かった選手全員での胴上げ。残念ながら優勝も日本一もならなかったけれど、涙、涙の感動のフィナーレだった。監督就任から常に優勝争いに絡むチーム作りを成しえた功績は讃えられるべき。
最後は岡田野球の象徴であった球児が打たれたのも、また見事な幕引きだったと言えるかもしれない。まあ、もともとCSはおまけみたいなもの。来年は新監督のもと、この悔しさを晴らそうぜ!