あれから

某ヲタさんの日記に触発されたw

野球ファンにとっての「10・19」は特別な1日。20年前の今日は秋晴れのとても爽やかな一日だった事を覚えている。パ・リーグの公式戦最終試合。川崎球場でのオリオンズ‐バファローズダブルヘッダーバファローズが連勝すれば優勝。もしどちらかを引き分けでもすればライオンズが優勝というまさにスリリングな展開。
しかも試合前にブレーブスが球団の売却を発表するなどマスコミは大混乱の中で伝説の試合は幕を開けた。途中を省略してw同点で迎えた9回表、バファローズは一死二塁から鈴木貴久がライト前へ。しかしランナー佐藤純一は三塁をオーバーランしてタッチアウト。当時の規定で延長戦は行われない為に、「これで終わった」と沈みかえる球場内。しかし続く梨田(現ファイターズ監督)が牛島からセンター前タイムリー。二塁から生還した鈴木と中西コーチの抱き合う姿は感動的だった。その裏オリオンズも二死満塁と攻め立てるも阿波野が三振で逃げ切って遂に優勝の行方は最終戦までもつれ込んだ。

当時私は中学生で、試合の経過を本屋で流れていたラジオの実況で聴いていた。マンガ(エロ本じゃないよw)を立ち読みしていたのだが、途中から試合の方が気になって全くページが進まなくなった。んで、9回の攻防には鳥肌が立った。まあ、中継していたのがABCだからほとんどバファローズの応援みたいな感じで、最後はほとんど絶叫w

慌てて家に帰ってテレビで第二試合を観戦。しかもこれがまた凄い試合で、途中からは時間の経過を忘れてテレビの前から動けなかった。中継も途中からCMも無くなって、ニュースステーションの時間になっても中継続行とかかつてない異例の処置の連続。それだけこの試合のパワーが凄かったという事。

一番痺れたのが9回表、二死二塁から新井の三塁線を襲う強烈なゴロにまさに横っ飛びで飛びつき、さらに一塁へ矢のような送球を送った水上(後のメトロラビッツ監督!)のプレー。実況していた安部アナも「This is プロ野球!!」と絶賛した凄いプレーだった。

規定により10回で引き分けになり、最後の守備につくバファローズの選手達のやり切れない表情が何とも辛かった。そして同時にオリオンズの凄まじいまでのプロ根性に凄味を感じた。

時は流れ、バファローズは球団が合併し、オリオンズも千葉に移転し球団名も変わった。川崎球場西宮球場大阪球場、日生・藤井寺球場も全て無くなり、パ・リーグで当時と同じフランチャイズはライオンズの埼玉だけ。でもあの日起こった伝説は今も語り継がれる・・

で、現在に戻って。タイガースが見事な初回の先制攻撃もあって快勝。これで明日、規定により引き分けでも第二ステージ進出が決まる。と、言っても勿論目指すのは勝利だけ。昨日の完封負けが逆に良い方向に出ているような。「とにかく、やるしかない」という気持ちが攻守に渡って出ていたね。明日はメジャーリーグと合わせて野球三昧だな(ノ∀`)