栄冠

行って来ました、甲子園。夏の決勝戦は初のナマ観戦。

試合開始1時間前に着いたのに、入場券は全て売り切れ・・んで、外野席に回ったら、こちらも既に9割方埋まっていて、レフト側の上段の端っこの方に着座。


皆どんだけ野球好きやねん!とwでもやはりこの対戦なら観たいよね〜。

で、結果は17−0という記録的な大差で大阪桐蔭が勝って優勝を飾ったわけですが、点差が開いても常葉菊川の爆発力は周知の通りだから、いつ爆発するかという期待と不安で満ち溢れていた、内容の濃い試合でした。
そのせいか、大阪桐蔭の選手は常に緊張感を保って大味にならず、結果的にああいう大差になったと思います。特に福島投手は積極的に初球からどんどん振ってくる常葉菊川打線の特徴を逆手に取って、ファールでカウントを稼いで球威抜群のストレートとキレのあるスライダーが面白いようにコーナーに決まって、常葉菊川打線を最後まで沈黙させた。さすがの強力打線もあそこまで良いピッチングをされては打てないのも仕方ない。
常葉菊川の戸狩投手、肘を痛めて、横から投げたりスローボールを投げたり痛々しかった。はっきり言って打撃投手レベルで大阪桐蔭打線にとっては、気持ち良く打てたに違いない。でも現チームは打撃力ばかりクローズアップされるが、本来は戸狩を中心とした守りのチームだった。それがエースがこんな状態になって、それでもエースを助けたいという気持ちが一つになって打線の爆発に繋がった。9回表、最後に戸狩がマウンドに戻って来た時の場内の温かい拍手と戸狩の笑顔。そしてその裏、最後の打者も戸狩だった。去年のセンバツ優勝、夏ベスト4で一気に全国区になり、今年、前監督の不祥事でバッシングを受け、選手達は物凄く動揺したと思うけれど、この試合、大差が付いても最後まで笑顔でプレーしていたのが印象的。準優勝といえども素晴らしいチームでした。

4059校が参加した夏の大会。最後まで負けないチームは唯一つ。そして負けたチームも皆負けた数は等しく一つだけ。それがトーナメント方式の良いところ。様々な記録と人々の心に記憶と思い出を残して、大会は幕を閉じました。