こちらもまさかの

高校野球神奈川大会準決勝、横浜高校-東海大相模での出来事。2死1,3塁で2ストライクからショートバウンド投球を打者菅野がハーフスイング。主審が一塁塁審にスイングの確認をしてストライクのコール。が、捕手は菅野にタッチもせず、ベンチに引き上げ、横浜ナインも全員ベンチに帰って来てしまった。この場合、三振は成立せず、インプレー状態。菅野も横浜ナインの行動を見て三振と諦めかけたものの、ベンチからの声や指示で慌てて一塁へ走り出す。結局、二人の走者と菅野も無人のダイヤモンドを一周して3点が追加された。横浜高校の渡辺監督も抗議するが、もちろん、覆るはずも無く。三振が結局3ランホームランに変わってしまった。試合はこの3点が大きくモノを言い、6-4で東海大相模が勝利したのだから、横浜高校にとっては痛すぎるミスになった。
普通に考えれば、ごく簡単なプレーだが、エアーポケットに入っちゃったのかな。あの横浜高校でもこういう事が起きるのだから、ルールはしっかり勉強しなくてはならない。インフィールドフライも結構難しいよね。あのプレーが宣告されてから、みんな普通に捕球してるけれども、宣告された時点で打者アウトだから、別に捕る必要はないわけで、仮にわざと落球したら多分、走者は走り出すと思う。そんでその走者にタッチして併殺狙うとかここ一番って時にやってもいいと思うけどね。
ちなみに野球のルールブックは物凄く細かくて、分厚いですが、当初はもっと簡単で薄っぺらだったそうな。でもルールの抜け穴をついて卑怯な事をする奴や全く想定外のプレーが起きたりして、それに対処するためにどんどん、要綱が追加されて現在に至るんだって。
ちなみに去年のWBCで物議を醸した走者のタッチアップ。あれは野手が「捕球してから」では無く、「打球に触った」時点でスタートOK。何故そういう風になったかというと、フライをわざとお手玉しながら段々前に来てタッチアップを防いだ奴がいたからだって。後はホームスチールを防ごうとした捕手が投球を打者に到達する前に捕球したりだとか、そういうプレー一つ一つの対処法が補足されてます。審判はそういう何年に一度あるかないか、または未知のプレーにもきちんと判定を下さなければならないという、難しい職業ですね・・まだまだルールには抜け穴が隠されているかもよ?