やっと

虎が冬眠〜春眠と長い眠りから覚めたようだ。だって今までの試合ぶりはそうとしか思えない。ことごとくチャンスになると打てない打撃陣。早い回に先制点を許す投手陣。それでもここまで踏ん張ってこれたのはJFKの存在とどの球場へ行ってもホーム状態になるファンの後押しがあったからだ。

負ければ借金10、交流戦負け越しが決まるという土壇場の9回、5点差という絶体絶命のところ。今季初めてと言っていい「打線の繋がり」が見られた。追いつくどころか、一気に抜き去り、スコアボードに記されたのは「9」という数字。あれほど打てなかった打線が気持ちの良いくらいマリーンズの野手の間へ、頭上へ打球を飛ばして行く。ただひたすらに「打つ」という気持ちだけで。ホントに去年の夏〜秋に掛けての落合監督をビビらせるほど猛烈な追い上げを見せたあの時の熱いモノを思い起こさせる時間だった。

岡田監督は「年に1〜2回」と言ったけれど、チーム状態から考えるにこんなの10年に1回くらいの大逆転劇だ。かつてジャイアンツが「奇跡のメークドラマ」を演じた時、札幌での9連打だっけ?が契機になったように、今年はタイガースが千葉の9回9得点が語り継がれるようなシーズンになって欲しい。その為には今日も勝つ事だな。まだ6月、いける、いける・・