リボンの騎士

観劇した中で一番心を動かされ、震わされた曲。このミュージカルのタイトル曲であり、テーマ曲として、パンフレットに歌詞が掲載されている。と、いう事はこの曲にミュージカルを通じて伝えたいメッセージが込められていて、愛ちゃんも劇中に何曲か歌う中で一番重点を置いているのは、インタビュー、現場を観れば明白。

ではこの曲に込められたメッセージとは?

「我が子に対する願い」
娘でありながら、国の掟や内情の為に男として育てなければならない「王」としての苦悩。それを理解し男して生きるサファイア。そんな我が子に対して負い目を感じながら強さ、優しさを頼もしく思う父。冒頭の王妃とサファイアのシーンでもあるように「青」は「強い心」の象徴。父は我が子に対して「強く正しく生きてほしい」と願った。

「親を慕う子の心」
幼い頃触れた父の手の温かい感触。それを感じる事はもう叶わない。悲しみを乗り越え、父であり王の教えを受け継いで、新しい王として国を治める決意。その為に大臣を排除する決断。「強く正しく生きる」道を選んだ自分を鼓舞するかの如く。

男であろうが、女であろうが、子供であろうが、大人であろうが、親を思う心、引いては「人を思いやる心」は不変であって欲しい。
そして、見失いがちな「強く正しく生きる心」を忘れないで欲しいという願いを込めて愛ちゃんが歌うこの曲が観劇した人々の心に残りますように。