球児

昨日は本来なら、「リボンの騎士」千秋楽に参加の筈だったけれど、仕事の為断念。レポを観る度に感動と羨望の念が入り混じって複雑な想いが。
それでも代わりに熱いものを見せてもらった。
同点の八回、岡田監督は今までの起用法からすると「掟破り」の球児投入。まあ、久保田故障まではこれが当たり前だったんだけれど。球児自身も肩のハリで登板回避後、寝違えで登録抹消。復帰はしたものの、自分が登板しないままにチームは不協和音を奏でていただけに、忸怩たる思いはあったのだろう。責任感の塊みたいな男だしね。それでも投球練習中は笑顔も見せていた。久々の甲子園のマウンドを楽しむかのように、そして守護神として、チームやファンに「俺が出るからにはもう大丈夫、絶対に得点は与えない」という安心感を与えるかのように。
久保田やジェフを筆頭に中継ぎ陣が崩壊状態。もし球児もあかんかったら完全に暗闇に入ってしまう・・そんな空気の中、まずは鈴木に対してとんでもない高投があったりと、緊張と調整もあったんだろう。慎重な投球でサードゴロ。しかしこれでほぐれたのか、続く吉伸、スンヨプはエンジン全開、オール真っ直ぐで連続三振。これで空気は一変する。と、いうよりいつもの空気に戻ったという方が正解か。セットアッパーの球児が相手の流れを断った後に一気呵成の攻撃でリードを拡げる・・去年何度も見た光景が繰り返され、2点のリードで最終回のマウンドにはクローザーとして球児が再びマウンドへ。小久保三振、何故か二岡に一発を浴びるもw矢野、斉藤は予定稿通り?連続Kで締めた。

久々の勝利で球場中が酔いしれる中、ヒーローインタビューが始まる。先発で好投した同級生の杉山と共にお立ち台に上がる。杉山が笑顔で答えた後、マイクを向けられた球児「ファンの皆さんも、チームが連敗して悔しいと思いますけど、選手も本当に悔しい気持ちでやってるんで…」そこで言葉が続かなくなった。ラジオなら放送事故になるほどの沈黙と溢れる涙はどんな言葉よりも雄弁に球児の心境を物語っていた。連敗して下降線を辿っていたチームにあって、最後の砦としてなんとか望みを繋ぐ事が出来た。この男が居る限り、まだ夢を見る事が出来る。最後の最後まであがき続けてやるさ。
そのうち魔女が現れて
川釻v釻从<その願い、叶えよう!
とか言わないかな・・誰も俺の魂なんか要らないって?w