美しきもの
女子モーグル
上村愛子は4位。長野7位→ソルトレイクシティー6位→トリノ5位と、4年毎に順位を一つずつ上げて今回は一気にメダル獲得を期待していたんだけどねえ・・「やれるだけはやった」満足感と「また届かなかった」悔しさが混じった複雑な心境と涙。ずっと努力している姿をしっているからこそ、彼女に頑張ってメダルを取って欲しいと思う人も多かったと思う。だから本当に残念だった。
でもそういうのを超えて「結果よりも過程が大事」だという思いもある。人生に於いてずっと素晴らしいものを得ていると思う。いじめられっ子だった彼女がそれを克服する為に渡ったのが奇しくもバンクーバー。そこでモーグルと出会い、ただ「上手くなりたい」一心でここまで頑張って来た。その過程で様々な出会いや経験をして大きく成長し、ワールドカップや世界選手権で優勝。ただ、念願のオリンピックのメダルには届かなかった。
暫定2位の椅子に座っている間、「人の失敗を願うのは違うと思った」確かに。その精神こそ、美しい。女手一つで育ててきたお母さん、夫である皆川選手、そして期待する国民の想いを受け止めて全力で滑った結果の純粋で美しい涙だった。
