熱闘!甲子園

行ってきました、準決勝。

第一試合は一塁側の特別自由席で観戦。ライブでも最前であろうが、三階最後列であろうが、額面では同じですが、甲子園でも銀傘下のネット裏席近くと、直射日光のアルプススタンド寄りでは体感温度が10度以上違う筈ですが、同じチケットというのは・・

常葉菊川-広陵

土生のホームランやバント安打、エンドラン、盗塁等、大技小技で得点を重ねる広陵に対して、持ち前の強打で対抗する常葉菊川。スライダーを駆使して常葉菊川をかわしていた野村が終盤に捕まり、9回二死無走者から3連打で一点差まで迫られる。この時の球場の雰囲気は凄かった。一気に同点、逆転まで行きそうだったけれど・・「負けて尚強し」だった。さすがにセンバツの王者、広陵は最後までこういうのに怯えながら試合していたんだろうなあ。
この試合で光ったのは広陵の2番ショートの上本崇。何と言っても走塁のセンスが素晴らしかった。2盗塁に8回のスクイズの場面では三塁走者として、投手前のハーフライナーでも判断良くホームへ。グラブトスでタイミングはアウト気味だったが、巧みなスライディングでタッチをかわして貴重な4点目のホームイン。あの突入、どうせ戻っても間に合わないから一か八かだったのか、バウンドすると判断したのか、いずれにしても思い切りが良かったね。

佐賀北-長崎日大

移動して外野席上段で観戦。甲子園はどの席で観てもそれなりに楽しめますが、私は断然、外野席最上段をお薦めします。風も通って涼しいし、大甲子園球場の大きさ、広さ、高さを実感出来るし、何より無料っていうのが一番w世知辛い世間から解放される気分の良さです。

何か始まる前から雰囲気が佐賀北寄りだったw隣県なのにアルプススタンドの入りも全く違うし。馬場7回→久保2回の完封リレー。ん〜試合振りを見ても全く強さを感じないが、鉄壁の守りとひたむきなプレー。スクイズにワイルドピッチに犠牲フライ。突出した選手は居ないが、皆で守って、皆で攻めて。
甲子園には魔物と女神が同居していると良く言われるが、佐賀北は今年最も女神に愛されたチームだろうな。だってそうでもなけりゃ、こんな普通の公立のチームが決勝まで来れないよ。思えば、開幕試合で福井商業に勝ってから始まった快進撃。宇治山田商業との延長15回引き分け再試合を含み、既に64イニングを甲子園で戦っている計算になる。

さて、決勝予想。選手個々のレベルは広陵が上。監督が熱中症で倒れても、自分達で試合を進行出来るんだから凄い。さすがに佐賀北も苦しいんじゃないかな。ただ、数字では計れない勢いやムードというのを甲子園は醸し出すからなあ。いずれにしても素晴らしい試合期待します!

試合後はダイエー甲子園店前で西浦達雄さんがミニライブを開いてました。関西人にとっては夏はチューブやサザンよりもこの人の歌声の方が良く聴いているかもね。たくさんの人がそれぞれの想いを抱えながら聴き入ってました。もちろん私も。やっぱりその時のヒーローや自分の青春時代を思い出すんだろうなあ。「君よ8月に熱くなれ」「栄冠は君に輝く」は時代を超える名曲。六甲颪と共にカラで歌えるね。
「優勝」とは「優れた者が勝つ」のではなく、「優しい者が勝つ」そういう気持ちでいられたら素敵だね。

おまけでタイガースw

桧山がグランドスラム!これで流れが変わった。7点差大逆転でまた盛り上がってきたねえ。うん、窓を開けて叫びたいわ〜。