早実初優勝おめでとう!

tomoaki5242006-08-21

全く、最後まで感動させてくれたなあ・・示し合わせたようなラストシーン。9回ツーアウトで打席に立ったのは田中。エース同士のプライドがぶつかりあう。斎藤がここぞという時に見せる渾身のストレートに田中のバットが空を切った瞬間、第1回大会から出場してきた古豪の悲願が叶った。
しかし、斎藤はホントに凄い。今回、予想で早実をそんなに推さなかったのは、打撃上位の風潮の中、斎藤ひとり頼みではどこかで潰れると思ったから。しかも組み合わせで横浜、大阪桐蔭清峰と居並ぶブロックに入っちゃったし。けれどもそんな予想を遥かに上回る凄い投手だった。松坂や桑田の高校生時と比べても遜色ないレベル。再試合を含めて7試合69回、崩れたイニングは全く無かった。強靭なスタミナと精神力、そして緻密な制球力。心技体全てが超高校級だった。

そして、残念ながら三連覇はならなかったが、駒大苫小牧の戦いぶりも素晴らしかった。初日で春夏連覇を狙った横浜が破れ、出場校のマークを一身に受ける形となり、青森山田東洋大姫路と、中盤まで4点以上の差を引っ繰り返すなど、底力を見せ付けた。ただ、残念だったのは田中が本調子ではなかった事だな・・

やっぱり野球は面白い。打撃戦も投手戦も、それぞれ味があってどきどきする。そして高校野球独特の刹那感。最後まで試合を捨てない姿に感動を貰い、大切な事を教えて貰った。