終焉

わずか10分間の淡い夢だった。前半、川口が鬼神の如くブラジルの攻撃を跳ね返し、玉田が先制ゴール。シュツットガルトではクロアチアがオーストラリアを1−0とリード。奇跡の予感は高まった。が、ロスタイムに同点に追いつかれた後は・・厳しい現実が。結局試合全体を通して見れば日本が勝つ要素は見当たらなかった。個人技だけでチームとしての戦術を凌駕された。これが「本気で優勝を狙うチーム」と「予選突破が目標のチーム」の違いなんだろう。個の力を最大限に生かそうとしたブラジル流のサッカーを目指した日本。本家にはやはり勝てなかった。四年前に活躍した選手が年齢を重ねて主力となったにも関わらず、結果は大幅に後退してしまった現実をどう受け止めるのか。そして日本サッカーの未来は?