野球って面白い

tomoaki5242006-05-27

首位

タイガースの試合は仕事で見れなかったんで割愛。マリーンズ延長10回の攻撃。西岡が四球で出塁して散々バッテリーにプレッシャーをかけ、根元が鮮やかにエンドランを決め、無死一三塁。福浦、ベニーが連続タイムリーで2点勝ち越しと理想的な点の取り方。その裏コバマサが締めて快勝。ジャイアンツに逆転されても全くひるまずに横綱相撲だった。さすがに強い。
ジャイアンツはブルペン陣が開幕から飛ばしてきたツケがまわってきたのか、しっかり抑える事が少なくなってきた。先発が足りないと言っているが、一応コマは揃っている訳で、ブルペンは代わりが利かないからここが崩壊すると一気に転落の可能性も。その点、タイガースは充実しているなあ。藤川、久保田は開幕当初こそWBCの影響で調子が上がらなかったが、ここに来て去年より調子がいいんじゃないかというぐらい安定している。その二人に繋ぐ能見、ダーウィンも今月の活躍は特筆ものだし、さらにジェフと金澤も満を持して復帰するから、もう先発は5回まで頑張ればいい計算。去年同様、6月に突っ走る可能性大。

男!清原!

「千両役者」とはまさにこの事。野球で最も劇的な瞬間、「釣銭なしの逆転満塁サヨナラ本塁打」敗色濃厚の試合を一振りで引っ繰り返すその快感はさぞかし凄いだろうなあ。但し、めったにお目に掛かれるモノじゃない。70年を超えるプロ野球の歴史の中でノーヒットノーランは82試合あるが、この「釣銭なしの逆転満塁サヨナラ本塁打」は清原が10本目。つまり7年に1回しか訪れないこの瞬間に居合わせるのは野球ファンにとっては宝クジに当たるようなものだ。ましてや打ったのは清原だ。となればその価値はW杯やダービーよりも重いって事ですよ、スポーツ紙のデスクの皆さん?
三点差の九回裏一死満塁、マウンドは球界屈指のスピードキングのクルーン、初球の速球を空振り。これで腹は決まった。「三振かホームラン」そして3球目の外角低目思い切り振ったバットに当たった152キロは夜空に高々と舞い上がり、まさに夢と希望を乗せ、そのままライトスタンドへ舞い降りた。打った瞬間、「確信」したのか、自身の美しい芸術的な軌道に見惚れたのか、じっと行方を見守って、コールがあった瞬間、ホントに子供のように喜び、歓喜の中、ベースを周る。そしてホームベースで待ち構える仲間の中へ飛び込んで祝福を受ける姿に涙を禁じ得なかった。これまでの経緯があるだけに、ヒーローインタビューで「辞めないで良かった」とはファンも一緒の気持ち。
今年の清原は記録ラッシュ。通算1500打点に通算4000塁打を達成。この一発で通算サヨナラ本塁打と安打は野村現イーグルス監督と並び歴代一位タイ。さらに三振と死球は歴代一位を更新中。オールスターや日本シリーズでの活躍も言わずもがなで、色々言われるが、高校時代も含めて記録でも記憶でも球史に残る大打者である事には間違いない。
ちなみにこの試合、サンテレビが中継していたのだが、解説が福本豊加藤英司という知る人ぞ知るいわくつきの二人。よくキャスティングしたなあ。湯浅アナも気を使いながら実況してたな。倍疲れたんじゃない?試合以上に緊迫してたりしてwまさに嵐を呼ぶ放送だったなw